MagicPodのブラウザテストでは、テスト対象のサイトに接続するためにクライアント証明書が必要な場合、予め設定した内容に従ってクライアント証明書を自動的に選択することができます。
サポート対象
実行環境
現在は、クラウド環境のChromeおよびローカルPC環境(Mac)のChromeにのみ対応しています。
- 外部クラウドサービス(SauceLabs、BrowserStack)については対応予定はありません。
- その他のローカルPC環境(Windows PCのChrome、あるいは他のブラウザ)については現状対応予定はありませんが、必要な場合はサポートへご相談ください。対応可否を検討いたします。
証明書ファイルの種類
PKCS #12タイプ(拡張子が.pfxまたは.p12のもの)のみ対応しています。
MagicPod 1.0.0以降では、古い暗号化アルゴリズム(RC2, RC4, RC5, DES, MD2, MD4, MDC2, RMD160, CAST5, Blowfish, IDEA, SEED)を使ったクライアント証明書はアップロードできなくなりました。新しく証明書をアップロードするには、上記よりも新しい暗号化アルゴリズムを使ってください。既にアップロード済みの証明書については、暗号化アルゴリズムに依らず継続して利用できます。
設定方法(クラウド)
テスト実行設定ダイアログを開き、環境の項目で「クラウド」を選択します。
「詳細設定」タブを開くとクライアント証明書の設定欄が表示されています。
クラウド環境の場合は、テストに使う証明書をMagicPodのサーバにアップロードする必要があります。
「証明書の管理」ボタンをクリックすると登録用のダイアログが表示されるので、ファイルを登録します。
ファイルを選択した後、証明書ファイルのパスワードを入力します。このパスワードは、クラウド上のテスト実行マシンに証明書をインストールするために必要になります。
登録が完了したら、閉じるボタンで一括実行の設定画面に戻ります。
ダイアログを閉じると、証明書を選択するプルダウンで今登録した証明書が選べるようになっているので選択します。また、「URLパターンを入力」と書かれている欄にこの証明書を使いたいサイトのURLの一部を入力します。
URLのパターンは部分一致になりますので、たとえば「https://test.example.com/login」のようなURLにアクセスする場合にも上図の指定でOKです。
これで設定は完了です。この状態でテストを実行すると、実行時に自動的にクライアント証明書が選択されます。
設定方法(ローカルPC)
ローカルPC(Mac)のテストでクライアント証明書を使用する場合には、予めPCに証明書をインストールしておいてください。
テスト実行設定ダイアログを開き、環境の項目で「ローカルPC」を選択します。
「詳細設定」タブを開くとクライアント証明書の設定欄が表示されています。
クラウドの場合と違い証明書をサーバに保存する必要はありませんが、代わりに証明書の「発行者名」を入力する必要があります。発行者名が分からない場合は、以下の手順で調べることができます。(2度目以降の使用等で既に発行者名が分かっている場合には次のステップは飛ばして大丈夫です)
「発行者名の取得」ボタンをクリックすると以下のようなダイアログが表示されるので、指示に従って証明書のファイルをアップロードしパスワードを入力します。ここで入力するパスワードはローカルPCに証明書をインストールしたときのパスワードと同じものです。証明書を解析して発行者名を取得するために必要となります。証明書自体は一度サーバにアップロードされて解析されますが、その後は不要なのでサーバに保存はされません。
解析が完了すると以下のようなメッセージが表示されます。
解析した発行者名がクリップボードに保存されているので、「発行者名を入力」という欄に貼り付けて入力します。また、「URLパターンを入力」と書かれている欄にこの証明書を使いたいサイトのURLの一部を入力します。
URLのパターンは部分一致になりますので、たとえば「https://test.example.com/login」のようなURLにアクセスする場合にも上図の指定でOKです。
これで設定は完了です。この状態でテストを実行すると、実行時に自動的にクライアント証明書が選択されます。