同じような処理が複数のテストケースに現れる場合、その処理を「共有ステップ」として定義することで、他のテストケースからも利用できるようになります。処理内容の修正が必要になった場合も、共有ステップの内容を1箇所書き換えるだけで済むので、テストケースのメンテナンスの手間が軽減されます。
目次
共有ステップの作成
テストケース編集画面のテスト編集メニューから「共有ステップを作成」を選び
共有ステップで利用するUIは、プロジェクトにある全てのテストケースから利用できる「共有UI」にする必要があります。このダイアログでOKボタンをクリックすると、一括で共有UIに変更することができます。
そして、共有ステップの作成ダイアログが表示されるので、「共有ステップ名」を入力して「作成」をクリックします。
すると、複数のステップが共有ステップとしてまとめられます。
共有ステップの利用
コマンド選択ポップアップから、作成した共有ステップを1つのコマンドのように選択できます。
共有ステップの編集
共有ステップを利用しているテストケースにて「共有ステップを編集」をクリックするか、
※編集画面では、共有ステップの内容を修正できますが、画面キャプチャのアップロードは行えません。
共有ステップ変数(コネクタの連結)
共有ステップを利用する際に、パラメータを外部から指定して呼び出したいことがあるでしょう。例えば上記の「テストユーザー登録」のステップの場合、テストごとに違うユーザー名を指定してステップを呼び出したい場合があるでしょう。
このような場合には、共有ステップの「変数」の機能を使うことができます。
変数を指定するには、まず共有ステップ編集画面にてコマンド上の値入力欄と変数定義リストを接続します。なお、接続ボタンの無い値入力欄は接続することができません。
接続したら、値に対応する適切な「変数名」を指定します。「変数値」は、共有ステップ利用時に最初にセットされている値で、空欄でも構いません。
同様に続けて作成できます。
共有ステップ編集画面からではなく、共有ステップ作成のポップアップからも作成できます。
このようにして作成した共有ステップは、利用するテストケースから変数の値を指定することができます。
共有ステップ作成後に変数の内容を修正したい場合は、共有ステップ編集画面で行うことができます。
共有ステップ変数には入力文字列だけでなくボタンなどのUI要素を使うこともできます。たとえば画面上のメニューをすべて順にタップして遷移を確認したいといったときに使えます。値入力欄の場合と同じく、UI要素と変数を接続して適切な変数名をつけます。1つの変数に接続できるのは文字列とUI要素のいずれか片方のみです。
テストケース上で別のUI要素を関連付けたいときは、パラメタ名の部分に要素をドロップします。