このページでは、社内環境などの、インターネットからアクセスできない環境に接続してテストを実施する方法について説明します。
目次
- ローカルPC上でテストを実行する場合
- クラウド端末上でテストを実行する場合
- クラウドブラウザ上でテストを実行する場合
- BrowserStack上でテストを実行する場合
- Remote TestKit上でテストを実行する場合
ローカルPC上でテストを実行する場合
この場合は、特別な設定は必要ありません。ブラウザや端末はローカルPC上にあるため、社内環境に直接接続できます。
クラウド端末上でテストを実行する場合
MagicPodのiOS/Androidクラウド端末が外部にアクセスするときは、IP範囲207.254.20.32/27と207.254.59.128/25を使用します。社内サーバやFireWallの設定などでこれらのIPアドレス範囲を許可することで、問題を回避できます。
※ただしこの方法では、MagicPodのクラウドにインストールされた他のアプリからのアクセスもFireWallで許可することになるため、社内サーバ側で別途認証をかけている必要があります。なお、エンタープライズプランをご利用の場合、クラウド端末で使用する専用接続元IPを払い出すことが可能です。詳細はこちらをご覧いただくか、お問い合わせください。また、グローバルIPアドレスを持たず社内からしかアクセスできない環境をご利用の場合も、専用のクライアントソフトウェアと組み合わせることによりクラウド端末の利用が可能です。詳細はこちらをご覧ください。
クラウドブラウザ上でテストを実行する場合
MagicPodのクラウドブラウザが外部にアクセスするときは、IPアドレス52.196.146.190を使用します。社内サーバやFireWallの設定などでこのIPアドレス範囲を許可することで、問題を回避できます。
※制約事項については上のクラウド端末の場合と同様です。
BrowserStack上でテストを実行する場合
BrowserStackが提供するBrowserStack Localというツールを活用することで、安全にプライベート環境への接続を許可することができます。具体的には、BrowserStack Localを目的のプライベート環境に接続できる好きなマシン上で起動し(テスト実行を開始するPCと別のPCでも問題ありません)、MagicPodのテスト実行時にBrowserStack Localを利用するように設定すれば、プライベート環境に対するテストが行えます。
まずは、Releases and Downloadsの項目から、BrowserStack Localを起動するマシンのOSの種類に応じた、BrowserStackのコマンドラインツールをダウンロードします。
ダウンロードしたら、BrowserStackのアクセスキーを使い、以下のコマンドを実行することでBrowserStack Localが起動します(Windowsの場合)(BrowserStack LocalはサーバではなくWebSocketで双方向通信を行うためのクライアントなので、ポート許可設定などは通常は必要ありません) 。
BrowserStackLocal.exe --key BrowserStackのアクセスキー --force-local
この状態で、テスト一括実行の「BrowserStack Local」の設定を「自分で起動したものを利用」にしてテストを実行すれば、BrowserStack Localを経由してプライベート環境に対するテストが実行されます。(MagicPodの設定で指定するBrowserStackのアクセスキーは、BrowserStack Localに指定したものと同じにしてください。)
- Web APIやmagicpod-command-lineでコマンドライン実行を行う場合は、テスト実行中のみBrowserStack Localを起動するか、頻繁にテストを実行する場合は社内のプライベート環境で常時起動しておいても良いでしょう。
- 複数のBrowserStack Localを起動してテストによって接続先を変えたい場合は、BrowserStackLocal.exeの引数に --local-identifier Test123 のようにBrowserStack Localを識別するための好きなIDを指定し、MagicPodの設定の「BrowserStack Local ID」の項目でも同じIDを指定します。
- BrowerStack Localを起動しているマシンから、プロキシを経由してプライベートサーバにアクセスする場合は、BrowserStack Localのヘルプを参考にBrowserStack Localの起動オプションを適宜指定してください。
Remote TestKit上でテストを実行する場合
Remote TestKit上の端末が外部にアクセスするときは、こちらに記載されたIPアドレスを利用するので、社内サーバやFireWallの設定などでこのIPアドレス範囲を許可することで、問題を回避できます。
※ただし他のユーザーが利用しているRemote TestKit端末からのアクセスも許可することになるのでご注意ください。