※ユーザー固定IPはエンタープライズプランをご契約頂いた方のみお使いいただけます。
目次
1. ユーザー固定IPとは
MagicPodのiOS/Androidクラウド端末あるいはクラウドブラウザが外部にアクセスするとき、通常は公開しているIP範囲を使用していますが、ユーザー固定IPを利用すると、組織ごとに割り当てられた専用の固定IPを使うようになります。公開しているIP範囲は任意のMagicPodユーザーが使用することから、ユーザー固定IPからのアクセスを許可する方が、テスト環境をよりセキュアにすることができます。
2. ユーザー固定IPの制約
iOSクラウド端末の場合、iOSシミュレータの制約により以下の2点の制約があります。
- iOS 14未満の端末では、IDピン留めを使用するアプリはサポートしておりません。
- 予め組織に設定されたドメイン及びそのサブドメインへのアクセス時のみ、ユーザー固定IPでアクセスするようになります。Androidクラウド端末とクラウドブラウザと比較した挙動としては、以下の通りです。
iOSクラウド端末 | Androidクラウド端末 | クラウドブラウザ | |
ユーザー固定IPの組織から 指定されたドメインへのアクセス |
ユーザー固定IP を使ってアクセス |
ユーザー固定IP を使ってアクセス |
ユーザー固定IP を使ってアクセス |
ユーザー固定IPの組織から 指定以外のドメインへのアクセス |
(iOS 14以上) |
ユーザー固定IP を使ってアクセス |
ユーザー固定IP を使ってアクセス |
それ以外の組織から 指定されたドメインへのアクセス |
(iOS 14以上) 公開しているIP範囲 を使ってアクセス (iOS 14未満) アクセス不可 |
公開しているIP範囲 を使ってアクセス |
公開しているIP範囲 を使ってアクセス |
それ以外の組織から 指定以外のドメインへのアクセス |
公開しているIP範囲 を使ってアクセス |
公開しているIP範囲 を使ってアクセス |
公開しているIP範囲 を使ってアクセス |
そのため、例えば、ユーザー固定IPの組織Aとそれ以外の組織Bに所属するユーザCが、組織Aで設定されたドメインへのアクセスを試みた時、次のようになります。
- 組織Aのプロジェクトで起動したiOS/Androidクラウド端末の場合は、ユーザー固定IPを使用する
- 組織Bのプロジェクトで起動したiOSクラウド端末の場合は、指定されたドメインにアクセスできない
- 組織Bのプロジェクトで起動したAndroidクラウド端末の場合は、公開しているIP範囲を使用する
アクセス可否は、立ち上げた端末がどの組織に属しているかで決定されます。
3. ユーザー固定IPの利用方法
ユーザー固定IPを利用開始には、MagicPod運営側での作業が必要になります。ご希望の方は、現在の組織所有者でMagicPodにログイン後、MagicPod画面右下問い合わせフォームから下記のお問い合わせを送信してください。作業は3営業日ほどで実施します。作業終了後、ご連絡させていただきます。
タイトル:
MagicPod ユーザー固定IP利用開始リクエスト
本文:
対象のMagicPod組織名: *****
固定IPでアクセスしたいテスト環境のドメイン名: *****
MagicPod運営側の作業完了後、組織の設定画面に「プライベートテスト環境のドメイン」と「プライベートテスト環境にアクセスするクラウド端末の専用接続元IPアドレス」が表示されます。
なお、他のMagicPodユーザーのテストに影響が出る可能性があるため、IP制限のかかっていないドメインの追加は対応しておりません。予めご了承ください。
4. ユーザー固定IPの動作確認
MagicPod運営側の作業完了後、上記の専用接続元IPアドレスが正しく設定されているか、ネットワーク疎通の確認をしてください。動作確認は以下のようにお願いします。
- 組織の設定画面に表示された、専用接続元IPアドレスからのアクセスをお使いのテスト環境で許可する
- モバイルアプリプランをお使いの場合、iOSクラウド端末とAndroidクラウド端末でテスト環境への接続を確認する
- ブラウザプランをお使いの場合、クラウドブラウザでテスト環境への接続を確認する