このページでは、Internet Explorer 11(以下、IE11)でテストを実行する手順を説明します。なお、IE11でテストを行う場合WindowsマシンのOSはWindows 10もしくはWindows Server 2016であることが必要です。
MagicPodDesktopがベースとしている自動テストツール「Selenium」の制約上、IE11でテストを行う前にはいくつかの準備が必要です。
1.Windows Application Driverのインストール
Windowsマシン上のオブジェクトを自動操作するためのツールです。MagicPodDesktopには同梱されていないため別途インストールする必要があります。
こちらからインストーラ「WindowsApplicationDriver.msi」をダウンロード・実行して、ローカルPCにWindows Application Driverをインストールしてください。
続いてWindowsの開発者モードをONにします。設定から「開発者向け設定」を開きます。
「開発者モード」を有効化します。
「開発者モードをオンにすると、Windows ストア以外からアプリをインストールして実行する場合など、デバイスと個人データがセキュリティリスクにさらされる可能性や、デバイスに問題が起こる可能性があります。」ダイアログが表示されます。「はい」を選択し、選択が有効化されたらPCを再起動します。これでWindows Application Driverに関する設定は完了です。
2.拡大率の設定
IE11を開き、右上の設定(歯車)アイコンから拡大率を100%に設定します。
3.保護モードの設定の統一
画面左下の検索ボックスに「インターネットオプション」と入力し、「インターネットオプション」をクリックして開き、「セキュリティ」タブを選択します。
「インターネット」「ローカル イントラネット」「信頼済みサイト」「制限付きサイト」の4つのゾーンがありますので、すべてのゾーンに対して「保護モードを有効にする」のチェックを入れます。(Seleniumの制約としてはすべてのゾーンでチェックが統一されていれば良いので、すべて外した状態でも動作します)
4.拡張保護モードの解除
同じく「インターネットオプション」の中の「詳細設定」タブを開き、設定の「セキュリティ」の中にある「拡張保護モードを有効にする」のチェックが入っていたら外します。
5.高解像度PCをお使いの場合
1920×1080等の高解像度のPCをお使いの場合、前述のIE11の拡大率がデフォルトで150%、200%等になっていることがあります。この場合でも必ず拡大率を100%にしないとMagicPodは動作しません。高解像度で拡大率を100%にすると文字や画像が小さくなって大変見づらくなりますので、MagicPodを使用するディスプレイでは解像度を少し低めに設定することをお勧めします。
解像度はWindowsの設定の「システム」 > 「ディスプレイ」 > 「拡大縮小とレイアウト」にて変更可能です。また、同じ箇所にある「テキスト、アプリ、その他の項目のサイズを変更する」も必ず100%に設定しておいてください。
6.※Windows11でテストを行う場合
※EdgeのIEモードのみ動作確認済み
3.保護モードの設定の統一と4.拡張保護モードの解除はWindows10と方法が異なります。
まず設定で「グループ ポリシー」を検索し「グループ ポリシーの編集」を開きます。
保護モードの設定の統一
管理用テンプレート>Windowsコンポーネント>Internet Explorer>インターネット コントロール パネル>セキュリティ ページ へ進みます。
インターネット ゾーン〜制限付きサイトゾーンまで10個全て「保護モードを有効にする」を「有効」にします。
拡張保護モードの解除
先ほどの前の階層へ戻り
管理用テンプレート>Windowsコンポーネント>Internet Explorer>インターネット コントロール パネル>[詳細設定] ページ へ進みます。
「拡張保護モードを有効にする」を「無効」にします。