BrowserStackは、様々な種類のブラウザ・モバイル実機端末を使って、手動・自動テストを簡単に行えるクラウドサービスです。
料金もお手頃で機能も充実していますが、テストケースごとに端末が完全にクリアされてしまうため、他のサービスと比べてテスト実行に時間がかかる傾向があります。
対応機種・OSバージョン
こちらから確認できます。
Androidまわりの品揃えは比較的少なめです。
- iOSのバージョンはメジャーバージョンでしか指定ができません。
- 例: 「iOS 14」と指定することはできるが「iOS14.5」と指定することはできません。
利用方法
まずはBrowserStackトップページの「FREE TRIAL」のボタンからアカウントを登録します。送られてくるアカウントアクティベーションのメールをクリックすると図1のProduct選択画面に移動するので、「APP AUTOMATE」を選択しましょう。これで、無料トライアルが開始され、100分間のアプリ自動テスト実行が可能になります。
続いて、テスト一括実行の画面で、図2のように必要な項目を入力します。
[1] ユーザー名・アクセスキー
「APP AUTOMATE」のProductの画面の左側にある「Username and Access Keys」(図3)を開き、「Username」「Access Key」をそれぞれコピーして使用します。
[2] バージョン・機種
BrowserStackのバージョン・機種一覧ページ(図4)を参考に、利用したいバージョンと機種名を指定してください。
テスト結果
MagicPodのテスト結果画面に加えて、BrowserStackの画面上でもテスト結果が確認できます。この画面では、現在実行中のテストのリアルタイムログや、実行が終わったテストの動画を確認することができます。(図5)
コマンドライン実行
こちらの方法で、コマンドラインからもテスト一括実行が可能です。
複数種類の端末に対するテスト一括実行
こちらの方法で、複数種類の端末に対するテスト一括実行が可能です。
制限事項
- iOSの設定アプリを操作することはできません。
- iOSのプッシュ通知のテストを行う場合、Enterprise Deploymentのipaファイルを利用する必要があります。(参考)
- テストケース名や一括実行の設定名に日本語が含まれていると、その部分はBrowserStack側のWebコンソール上のテスト結果名称に反映されません。
- 新しいOSバージョンや機種の端末の方が、より安定して、より高速に動作します。
既知の問題
BrowserStack上でテストを実行すると以下の問題が起きることがあります。
- Android端末によってはGoogleアカウントの状態が正しくセットアップされておらず、GoogleアカウントやFirebaseを使った機能が正常に動作しないケースが確認されています。この問題は、MagicPodサポートより現在改善を依頼中です。
- iOS13シリーズの端末のXcodeのバージョンが10.1であるため、要素を正しく見つけられないケースがあります。この問題は、MagicPodサポートより現在改善を依頼中です。